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【社会】

豊洲観光拠点 知事が謝罪で事態動く 業者と極秘会談

豊洲市場に整備する観光拠点「千客万来施設」について発言する小池都知事。手前は村松明典中央卸売市場長=31日、都庁で

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 豊洲市場(東京都江東区)の観光拠点「千客万来施設」の着工見通しが立っていなかった問題で、膠着(こうちゃく)していた協議が急展開した舞台裏には30日夜、小池百合子知事と万葉倶楽部(くらぶ)(神奈川県小田原市)の高橋弘会長(82)による極秘会談があった。小池氏の謝罪を高橋氏が受け入れ、事態は一気に動きだした。 (川田篤志、神野光伸)

 「『会長、申し訳なかった』と見事な謝罪をしてくれた」。高橋氏は本紙の取材にそう明かした。この会談で、二〇二〇年の東京五輪・パラリンピック後に着工する案を示し、小池氏も受け入れたという。

 都は協議打ち切りで最終調整しており、都幹部は「二人が会ったことも知らなかった。こんなことになるとは」と驚いた。

 新たな方針は地元の江東区にも伝える必要があり、小池氏は三十一日、急きょ江東区役所を訪れ、山崎孝明区長に「万葉の提案でやりたい」と理解を求めた。山崎区長は報道陣に「急な展開で判断しようがない」と、とまどいも見せた。

 そもそも両者の関係がこじれたのは昨年六月、小池氏が築地市場(中央区)跡地の「食のテーマパーク」構想を表明したことなどがきっかけだ。万葉側は競合して採算が取れなくなると反発し、高橋氏は「都との信頼関係はゼロ」とまで言い切っていた。

 今回の案は、小池氏の方針や発言で停滞した事業を前に進める可能性がある。万葉側は、東京大会後の着工によって工費を抑えることができるとみる。

 しかし、東京大会の終了まで運営する仮設にぎわい施設は、都が費用を負担するというものの、生煮えの合意で具体像が明らかでない。トップダウンの手法と混乱は、五輪会場を変更しようとした時も批判された。六月議会でも焦点になりそうだ。

 

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