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【社会】

十数億円分 支援など提案 都、豊洲観光拠点で事業者に

 豊洲市場(東京都江東区)に整備する観光拠点「千客万来施設」を巡り、都が事業者の万葉倶楽部(くらぶ)(神奈川県小田原市)に対し、十数億円相当の支援などを提案していたことが、都や同社への取材で分かった。

 それによると、都の支援などの内容は(1)市場移転延期で着工が遅れ、建築費が上昇した分として三億〜四億円(2)土壌汚染対策の工事により、千客万来施設の地下二階が使えなくなることに伴う土地貸付料減額(五十年間)で約六億円(3)交通アクセスを高める追加工事で数億円−という。

 これらは、同社が着工に難色を示していた五月までに都が提案。都と同社は五月三十一日、二〇二〇年五輪・パラリンピック後に着工を先送りする方針を共に発表しており、同社幹部は取材に「これをベースに協議したい」と述べた。

 千客万来施設は市場の一角に商業施設や温泉、ホテルを建設する計画で、今年八月に一部開業予定だった。しかし、小池百合子知事が昨年六月、築地市場(中央区)跡地に「食のテーマパーク」を造る構想を掲げるなどしたため、同社は競合して採算が取れなくなると反発。着工遅れに伴うコスト上昇への対応を都に求めたほか、撤退の可能性にも言及していた。

 小池知事は一日の定例記者会見で「信頼関係に基づきながら、今後もさまざまな詳細について詰めていきたい」と述べた。 (川田篤志)

 

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