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【社会】

「八つ橋」創業年巡り競合提訴 「元禄二年」の「文献ない」

「創業元禄二年」と書かれた聖護院八ッ橋総本店ののれん=京都市で

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 京都銘菓「八つ橋」の老舗「井筒八ッ橋本舗」(本店・京都市東山区)は4日、のれんや商品説明書などに「創業元禄二年」と事実と異なる記載をしたとして、別の老舗「聖護院八ッ橋総本店」(同市左京区)に不正競争防止法に基づき記載の差し止めと600万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。

 訴状などによると、井筒八ッ橋本舗は文化2(1805)年に創業した。聖護院八ッ橋総本店は元禄2(1689)年創業としているが、八つ橋がいつから作られ始めたかを記録した文献はないと主張。同社は約10年前から、自社のホームページやのれん、商品説明書などに「創業元禄二年」と記載し、最初に八つ橋を創作したかのように宣伝を行い、井筒側の信用を損なったとしている。

 聖護院八ッ橋総本店は「驚いており、お答えしようがない」とコメントしている。

 井筒八ッ橋本舗の津田佐兵衛(さへえ)オーナー(94)は4日、京都市内で記者会見し「八つ橋は京都の名産品。商売のためにうそを重ねると、京都の土産物業界全体が迷惑を被る」と話した。

 八つ橋の由来を巡っては、近世箏曲の開祖とされる八橋検校(やつはしけんぎょう)の琴の形状をかたどったものなど諸説あるという。井筒八ッ橋本舗は「(聖護院側が)八橋検校を自社の由来のようにしている」と批判し、提訴に踏み切った理由を明かした。

 

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