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【社会】

「豊洲への船出」に伝説神事 波除稲荷神社 きょうから大祭

みこしの前で船渡御と水鎮祭への意気込みを語る若睦連合会の菅宏行会長=東京都中央区の波除稲荷神社で

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 東京・築地の一角にある波除(なみよけ)稲荷神社(中央区築地六)の三年に一度の大祭「つきじ獅子(しし)祭」が六日から五日間の日程で開かれる。築地市場の豊洲移転を十月に控え、市場内をみこしが練り歩くのは、これが最後。歴史の節目を盛り上げるため、明治期以降、百年以上途絶えていた神事「船渡御(ふなとぎょ)」と「水鎮祭(すいちんさい)」が復活する。(神野光伸)

 海や河川工事の安全祈願で知られる波除稲荷神社は、江戸時代初期の一六五九年に創建された。この頃、海だった築地の埋め立て工事の最中に海面に現れたご神体をまつったところ、荒波は収まり、工事が順調に終了したという話が伝わる。人々はその感謝から祭りを始め、みこしを船に乗せて川を渡る船渡御と水鎮祭を行ったという。

 禰宜(ねぎ)の鈴木淑人(よしひと)さん(35)は「明治時代まで、現在の築地周辺の川で行われていたとの言い伝えがある」と言う。なぜ廃れたのかは分からないが、今年の祭りの企画を担当する築地四丁目町会が「豊洲への船出」を前に、節目の祭りを盛り上げようと伝説の行事に着目。神社の氏子でありながら、町会がない築地五丁目の築地浜離宮地区自治会にも参加を呼びかけて行う。

 築地の町会でつくる若睦(わかむつみ)連合会の菅宏行会長(51)は「五丁目は神社の氏子であることを知らない人も多い。節目の年に歴史的な祭りを一緒になって盛り上げたい」と意気込む。

 祭りでは、八日午後三時半ごろにみこしが神社を出発し、築地市場内を練る。午後四時半ごろから、台船にみこしを乗せて、隅田川を上流に向かって折り返した後、午後五時すぎに勝鬨橋(かちどきばし)の近くで水鎮祭を行い、浜離宮庭園に運ばれる。

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