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【社会】

日高六郎さん死去、101歳 反戦、行動する社会学者

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 「行動する学者」としてベトナム反戦、水俣病問題に取り組み、戦後の平和運動をリードしてきた社会学者、評論家の日高六郎(ひだかろくろう)さんが七日、老衰のため死去した。百一歳。中国・青島生まれ。故人の遺志で葬儀は行わない。

 東京帝大(現東京大)卒。戦中の海軍技術研究所嘱託を経て、戦後は東京大新聞研究所助教授を務め、一九六〇年から教授。六〇年安保闘争をはじめ数多くの市民運動の中心となり、理論と実践の両面で活躍した。

 六〇年代末の東大紛争をきっかけに教授を辞職。作家の小田実さんや評論家の鶴見俊輔さんらとともに在野の立場から主張を続け、平和や教育、公害、人権などの問題で戦後民主主義を擁護する論陣を張った。京都精華大教授などを歴任。一方で、市民運動の拠点として創立された「国民文化会議」の代表も務めた。

 護憲の立場からドキュメンタリー「映画 日本国憲法」に出演、戦中の自らの精神史を振り返る「戦争のなかで考えたこと」を出版するなど、日本の平和主義擁護の発言を続けた。

 著書に「戦後思想を考える」「現代イデオロギー」など。E・フロムの「自由からの逃走」の訳者としても知られる。妻の暢子(のぶこ)さんは画家、エッセイスト。

 

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