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【社会】

目黒5歳児虐待死 電灯ない部屋一人放置

 東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5つ)が三月に死亡した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された両親が、結愛ちゃんだけ室内灯のない別の部屋で寝かせ、放置していたことが捜査関係者への取材で分かった。父親の実子でない結愛ちゃんと、両親の間に生まれた長男(1つ)と養育状況に差があり、警視庁捜査一課は血縁関係の違いが虐待に結び付いた可能性があるとみて調べている。

 一家は一月に香川県から目黒区へ転居。同県西部子ども相談センターによると、父親の雄大容疑者(33)と母親の優里(ゆり)容疑者(25)は二〇一六年四月に結婚し、同九月に長男が誕生。その後の同十二月と一七年三月、結愛ちゃんが家の外に放置されているのが見つかり、一時保護されている。

 捜査関係者によると、目黒区に転居して以降、両親と長男が一緒の部屋なのに、結愛ちゃんだけ室内灯のない部屋で寝起きさせられた。この部屋は真冬でも暖房をつけず、結愛ちゃんはベランダに放置されることもあり、足には重度のしもやけの痕が残っていた。

 一課は、両親が長男を連れて東京・浅草の料理店を訪れる姿などを街頭カメラで確認。結愛ちゃんが外出したのは、引っ越しのあいさつの時だけだったとみられる。結愛ちゃんの体重は転居前の一月四日は一六・六キロだったが、その後の二カ月で四・四キロも減っていた。一課は、転居後に身体的虐待だけではなく、食事を与えないなどのネグレクト(育児放棄)がエスカレートしたとみて調べている。

 両親とも容疑を認めているが、優里容疑者は「自分は暴行していない」と供述。雄大容疑者が殴るなどの暴行を加え、優里容疑者は夫との関係が悪くならないよう虐待を容認していたと、一課はみている。

 NPO法人児童虐待防止協会の津崎哲郎理事長は「継父は子どもに罰を与えることでコントロールしようとしがち。行政はもっと支援態勢を整えるべきだ」と指摘している。

 

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