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【社会】

非核化は、拉致解決は 「歴史的瞬間」日本も固唾 米朝首脳会談

米朝首脳会談を中継する街頭テレビ=12日午前10時11分、東京都千代田区で

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 十二日午前に始まった史上初の米朝首脳会談。東京都内の街頭では、両首脳を映したテレビ中継を見た人たちから「歴史的な瞬間だ」との声が上がった。非核化は実現するのか、拉致問題の行方は−。朝鮮半島情勢に翻弄(ほんろう)されてきた在日コリアンたちも固唾(かたず)をのんで見守った。 (岡本太、山本哲正)

 東京・新宿駅東口では午前九時五十分ごろから、街頭の大型テレビで会談の様子を生中継。トランプ大統領と金正恩(キムジョンウン)委員長が握手する姿に、通りかかった人たちが立ち止まって画面を見上げたり、カメラや携帯電話で写真に収めたりした。

 さいたま市浦和区の会社員沢村佳祐さん(35)は「歴史を大きく変える転換点になるのかもしれない」と興奮気味。神奈川県横須賀市のパート藤村絵美さん(51)は「最大の焦点は非核化ですよね。ぜひ実現してほしいし、核で脅し合う必要のない関係を築いてほしい」と要望した。一方、東京都板橋区の大学生林田淳さん(21)は「何か約束をできたとしても、またひっくり返されるのではないか」と冷ややかだった。

 川崎市川崎区で在日外国人の暮らしを支える社会福祉法人「青丘社(せいきゅうしゃ)」のペェ重度(ペェチュンド)理事長(74)は不安げだった。「平和協定までいけば、大成功かなと思う。次世代の子どもたちにとっても、きっといいことになる」と力を込めた。

 神奈川県内の朝鮮初級学校の元教員で在日二世の男性(60)は朝鮮戦争が終結し、連邦制などによる統一が現実味を帯びることに期待する。「一つのコリアになれば、在日の私もパスポートを持ち、韓国にも北にも自由に行ける」

 日朝間についても「トップ同士で話し、拉致問題も解決されることになれば」と和解を願う。「朝鮮学校では日本と朝鮮半島の友好を、と教えてきた。在日の私たちは客観的に北も南も、そして日本もよく知っている。懸け橋になれるチャンスがほしい」

 

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