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【社会】

認知症で不明、最多1万5863人 470人死亡、227人確認できず

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 昨年一年間に認知症かその疑いが原因で行方不明になり、警察に届けられたのは一万五千八百六十三人(前年比四百三十一人増)で、統計を取り始めた二〇一二年以降、最多だったことが十四日、警察庁のまとめで分かった。一二年の九千六百七人から毎年増え、五年連続で一万人を超えた。

 警察庁によると、行方不明者全体(八万四千八百五十人)の18・7%(前年比0・5ポイント増)を占めた。一二年の11・8%から五年連続で割合も増えている。

 都道府県別では、大阪が千八百一人で最多。埼玉が千七百三十四人、兵庫が千三百九十六人、愛知が千三百四十一人と続いた。東京は千二百八十四人、神奈川は九百三十四人だった。

 一六年以前に届け出があった人も含め、一七年中に所在確認されたのは一万五千七百六十一人。大半が警察による発見で一万百二十九人。家族による発見は五千三十七人だった。死亡していたのは四百七十人、届け出の取り下げなどが百二十五人だった。

 所在が確認できた人のうち、七割は届け出当日に発見。99・3%は一週間以内に見つかった。一方、発見まで半年〜一年かかった人が五人、一〜二年が三人、二年以上も三人いた。一七年に届け出のあった人のうち、二百二十七人の所在が確認できていない。

 年に数十回も繰り返し行方不明になった人もいるといい、速やかな身元確認や再発防止策が課題となっている。

 警察庁は、認知症の人には詰問しないよう気を付けるなど、円滑なコミュニケーション方法を学ぶ、厚生労働省の「認知症サポーター養成講座」を、全国の警察署員に受講させるなどの取り組みを進めている。

 行方不明者を保護した際の本人確認に役立つよう、群馬、福井両県などは認知症の人の顔写真を、本人や家族の同意を得た上で事前登録し、データベース化。高齢者は指紋が判別しにくいことが多いため、群馬県は手のひらの静脈認証システムも導入している。 (奥村圭吾)

 

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