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【社会】

最古級の日本地図 広島の博物館が確認

 広島県立歴史博物館(福山市)は全体が残っているものとしては最古級の日本地図を新たに確認し、十五日、報道陣に公開した。福山市出身の収集家が発見して寄託した。十四世紀半ばの室町時代に描かれたとみられ、北海道を除く全ての地域が載っている。

 見つかったのは「日本扶桑国之図(にほんふそうこくのず)」と呼ばれる縦約百二十センチ、横約六十センチの地図。京都を中心に六十八の旧国が丸みを帯びた形で描かれ、港町の地名が多く書き込まれている室町時代の地図の特徴が表れている。

 一方で沖縄は鎌倉時代の地図に使われた「龍及国(りゅうきゅうこく)」との表記で書かれ、体が人で頭は鳥の住民が住んでいるとの伝説も併記されていた。

 これより古い日本地図は十四世紀初めに描かれたものが二点現存しているが、いずれも一部が欠損していた。二月に寄託を受けた同館は紙質も分析し、地図の作成年代を特定した。七月から開く企画展で一般公開する。

 同館の久下実学芸員は「七百年前の人が考えていた日本の姿が表現されている地図。今回の発見は日本の財産だ」と解説した。

 

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