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【社会】

玄海4号機が再稼働 新基準下、5原発9基目

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 九州電力は十六日、玄海原発4号機(佐賀県玄海町)を再稼働した。東京電力福島第一原発事故後、安全対策を厳格化した新規制基準下での再稼働は、五月の関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)に続き五原発九基目。九電は既に再稼働した川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)と玄海3号機を含め、目標としてきた四基体制が実現するが、現行の電気料金は原発の再稼働による効果を織り込んでいるとして維持する方針だ。

 玄海4号機の再稼働は、定期検査のため原子炉を停止した二〇一一年十二月以来、約六年半ぶり。十六日午前十一時、中央制御室で運転員が燃料の核分裂を抑えていた制御棒を引き抜くためのレバーを倒し、原子炉が起動した。十六日深夜から十七日未明にかけて核分裂反応が安定的に持続する「臨界」に達するとみられる。二十日に発送電を始め、七月中旬に営業運転に復帰する見通し。

 玄海4号機は五月二十四日にも再稼働する予定だったが、一次冷却水を循環させるポンプで不具合が発生。三月二十三日に再稼働した3号機も、その一週間後に穴が開いた配管から蒸気が漏れるトラブルが起きた。佐賀県の山口祥義(よしのり)知事は再稼働を受け「県民の厳しい目をしっかり受け止め、緊張感を持って取り組んでほしい」とコメント。九電の瓜生(うりう)道明社長は「引き続き国の検査に真摯(しんし)に取り組み、安全確保を最優先に慎重に進める」とした。

 3、4号機の再稼働で、その分の火力発電所などの稼働を抑制することが可能になる。九電は月百十億円の費用削減効果があると算出する。ただ、原発の運転を停止した時期に赤字に転落して財務状況が悪化したことから、その回復を優先し当面は電気料金の値下げはしない方針だ。

<玄海原発> 佐賀県玄海町にある九州電力の加圧水型軽水炉。1号機は1975年、2号機は81年、3号機は94年、4号機は97年に運転を始めた。3号機は2009年にウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使ったプルサーマル発電を日本で初めて開始。2、3号機は東日本大震災前に定期検査で停止し、1、4号機も11年12月に定期検査で停止した。運転開始後40年が経過した1号機は15年4月に運転を終え、九電が廃炉を決めた。

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