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【社会】

「小池知事、今年は追悼文を」 関東大震災 朝鮮人犠牲者慰霊で署名集め

 東京都の小池百合子知事が、昨年の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式に追悼文の送付を断ったのを受け、市民団体などが今年九月の式典には送付するよう求める署名集めを始めた。「多くの朝鮮人らが虐殺された史実を忘れずに反省し、過ちを繰り返さないというメッセージの発信は五輪に向けても平和や安全を掲げる東京の知事の責務だ」と訴える。

 追悼文は歴代知事が送ってきたが、小池氏は昨年、都慰霊協会主催の大法要で震災の全犠牲者を追悼していると説明し、取りやめた。このため、署名活動では「自然災害で失われた命と、デマに惑わされた人の手によって奪われた命に対する追悼の意味は大きく異なります」と強調している。

 署名を呼びかけるのは、一九二三年に関東大震災が起きた九月一日に、墨田区の都立公園で追悼式を毎年主催する市民団体など。その一つ、日朝協会都連合会の赤石英夫事務局長(77)は「追悼文取りやめは負の歴史への反省、平和への展望を断ち切る」と話す。

 近年も東日本大震災で外国人窃盗団のデマが流れ、首都圏でもヘイトスピーチが横行しただけに、小池氏の判断は在日外国人やマイノリティーへの差別を許す空気を広げかねないとの懸念もある。署名の問い合わせは事務局の日朝協会都連=電03(3230)2382=へ。 (辻渕智之)

 

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