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【社会】

訪問看護師、半数が心身の暴力経験 セクハラも 利用者・家族から

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 訪問看護師が利用者や家族から受ける暴力などのトラブルについて、看護師を派遣する訪問看護ステーション事業者の団体「全国訪問看護事業協会」(東京)が初の大規模な全国調査をした結果、回答者の約半数が訪問先で心身の暴力やセクハラを受けた経験があることが二十一日、分かった。

 超高齢化社会への移行が進み、住み慣れた自宅での看護や介護を希望する人が増える中、訪問看護師の役割は拡大。しかし、複数の職員がいる病院内と異なり、訪問看護は一人で利用者宅に行くリスクがあり、専門家は「安全対策が必要」と指摘。協会は予防策や対応をまとめた本を作るなど取り組みを進める。

 二〜三月に協会に加盟する事業者の看護師と管理者にそれぞれアンケートを送って調査。看護師は一万一千百六十人のうち約三割が回答した。

 それによると、これまでのトラブルの有無を項目別にそれぞれ尋ねたところ「精神的な暴力」は約53%、「身体的な暴力」は約45%、「セクハラ」は約48%が経験があると答えた。過去一年間ではいずれも三割前後が経験していた。

 特に影響が大きかったのは精神的な暴力で「大声で怒鳴られた」「能力がないと言われ、傷ついた」「脅された」の順に多かった。身体的な暴力では「殴られた」や「刃物を見せられた」といった回答があり、セクハラでは「体を触られた」や「アダルトビデオを流されたり、ポルノ雑誌を見えるように置かれたりされた」が例として挙がった。暴力を受けた看護師は約97%が上司や同僚に相談していた。

 管理者は五千五百八十人のうち四割弱が回答。全体的に対策を講じる必要があるという認識が明確で、約七割は暴力のリスクが高い場合に二人以上で訪問したり、管理者が職員と面談する体制を整えたりしていた。

 

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