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【社会】

句と平和への思い、受け継ぐ 金子兜太さんお別れの会

金子兜太さんのお別れ会で、代表的な句を読み上げる田中亜美さん=22日午後、東京・有楽町で(木口慎子撮影)

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 現代俳句の第一人者で、二月に九十八歳で亡くなった金子兜太(とうた)さんのお別れ会が二十二日、東京・有楽町のホールで開かれた。金子さんを慕う俳人や一般の俳句ファン多数が参列し、別れを惜しんだ。

 式では俳人宇多(うだ)喜代子さんの開式の辞の後、参列者全員で黙とうをささげた。「水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る」「おおかみに螢(ほたる)が一つ付いていた」など金子さんの代表句を、金子さんが亡くなるまで主宰した俳誌「海程」同人の田中亜美さんが朗読した。

 金子さん自ら、出身地・埼玉県の民謡「秩父音頭」をうなる生前の映像も披露され、会場をなごませた。

 お別れ会は、金子さんが長年会長を務めた現代俳句協会や俳人仲間が主催。

 金子さんは、戦後七十年の二〇一五年に本紙が朝刊一面で連載を始めた「平和の俳句」の選者を務め、作家いとうせいこうさんとともに、平和の大切さを訴え続けた。高齢のため昨年八月に選者を退いた。今年二月に誤嚥(ごえん)性肺炎で緊急入院し、同二十日に死去した。

 昨年末に「平和の俳句」の連載が終わった後も、金子さんは何らかの形での継続を希望していた。本紙は今年八月、一日限定で「平和の俳句」を復活させる。 (小佐野慧太)

 

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