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【社会】

大阪北部地震 塀の法定点検行わず 市教委「人災の可能性」

 大阪府北部地震で高槻市立寿栄小四年三宅璃奈(りな)さん(9つ)が倒壊したブロック塀の下敷きになり死亡した事故で高槻市教育委員会は二十二日、寿栄小のブロック塀に関し、三年に一度の法定点検が二〇一三年度は未実施だったと明らかにした。平野徹教育管理部長は記者会見で「人災の可能性は否めない」と述べた。

 建築基準法上、問題が疑われるブロック塀は大阪府や京都府、兵庫県などの多数の学校で見つかった。埼玉県の県立学校と市町村立小中学校の約四分の一に当たる約三百五十校でも、ブロック塀などが同法に適合しない疑いが判明。全国の学校で安全対策が広がっている。

 一方、石井啓一国土交通相は一般住宅や企業の敷地に設置されているブロック塀について、撤去や改修にかかる費用の支援拡充を検討する考えを示した。

 高槻市教委は二十二日午後、市立小中五十九校を緊急安全点検した結果、同法違反の疑いがあるブロック塀が寿栄小以外に十五校で見つかったと公表。いずれも二〜三週間以内に撤去する。

 市教委によると、ブロック塀の危険性は一五年十一月、同小で講演した防災専門家が学校側に指摘。約一カ月後には「倒壊が心配」と注意を促すメールを送った。だが同小はすぐに点検せず、一六年二月に別件の用事で学校を訪れた市教委の職員に塀の確認を要請。その日のうちに簡易な点検を実施し、安全性に問題はないと判断していた。

 法定点検は業者が実施。一七年一月の一六年度の点検は目視で、損傷や劣化を確認したという。

 倒壊したブロック塀はプールの目隠しのために設置されたとみられ、高さは約一・六メートル。基礎部分と合わせると約三・五メートルで、建築基準法施行令の基準(二・二メートル以下)を超えていた。塀は遅くとも一九七七年に設置されたとみられる。

 

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