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【社会】

「おもてなし」強さの秘密 セネガル、日本と共通点多く

セネガルの国民性について語るジャーニュさん=東京都内で

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 ワールドカップ(W杯)ロシア大会の一次リーグ突破をかけ、日本は第二戦でH組首位に並ぶセネガルと二十四日午後八時(日本時間二十五日午前零時)から対戦する。献身的に走って組織で戦うセネガル代表「テランガのライオン」。強さの秘密がこの愛称に隠されている。 (上條憲也)

 「テランガ」とは、現地のウォロフ語で「もてなし」や「助け合い」の意味。愛称は同国サッカー協会を象徴するライオンと合わせてそう呼ばれる。

 「セネガルはおもてなしの国というのが、もう一つの名前」と語るのは、東京都内に住む在日セネガル人協会のマンスール・ジャーニュさん(54)。昼どきに外に出れば、どの家の前を通っても「一緒に食べよう」と声をかけられるという。首都ダカール在住で「ヒップホップMC」として活動する「セネガル山田」さんも「商店の前でみんなが食べているご飯をごちそうになった後、また別のところで声をかけられる」。仲間を大切にする文化が浸透していると明かす。

 「テランガ」はサッカーでもセネガル人らしさとして表れる。高い個人技が武器のアフリカサッカーの中で、セネガルは組織を重んじる。W杯初出場で八強入りした二〇〇二年日韓大会で監督の日本語通訳を務めたジャーニュさんは「ポーランド戦を見ても分かる」。十九日の初戦で「テランガのライオン」は格上のポーランドをチーム全体の規律ある動きで抑え、日本同様、世界を驚かせた。

 セネガルは日本と共通点が多い。米を主食としたり、家で靴を脱いだり、正座する文化がある。大豆を発酵させた「納豆」のような食材は「ネテトゥ」と発音する。「怖いくらい似ている」とジャーニュさん。

 今大会は、セネガルなどのサポーターがスタンドのごみを拾う行動が話題になっている。日本がW杯に初出場した一九九八年フランス大会で日本人サポーターが始めたのが最初だ。そんな両国の対戦だからこそ熱戦が期待される。

 セネガル山田さんは「おもてなし&テランガ」を歌った曲を作り、対戦の非公式テーマソングとして動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開して盛り上げる。ジャーニュさんも「面白い試合になると思う」と心待ちにする。

 

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