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【社会】

「機関銃で突然撃たれ負傷、応戦」 安保法の新任務 初訓練

治安維持任務についての初の訓練で、救護活動をしながら応戦する陸上自衛隊員=24日、モンゴルの首都ウランバートル郊外で(共同)

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 【タバントルゴイ(モンゴル中部)=共同】陸上自衛隊は二十四日、モンゴルの首都ウランバートル郊外の訓練場で、国連平和維持活動(PKO)多国間共同訓練の一環として、安全保障関連法で可能になった治安維持任務について初の訓練を行い、報道陣に公開した。

 訓練では国連などが人道支援として運営する食料交付所の警備を陸自が依頼されたと想定。空腹の住民が制止を振り払って敷地内に侵入したり、物資を強奪したりし、隊員が対応に追われた。

 安保法では治安維持任務の際、隊員の生命を守る必要がある場合以外も任務遂行への妨害を排除するための武器使用を認めている。

 この日の訓練でも突然遠方から機関銃を撃たれ、陸自隊員が重傷者を出しながらも応戦して追い払う場面や、物資を積んだ国連の車両が交付所のすぐ手前で銃を携行した暴徒に乗っ取られ、威嚇射撃をしながら取り返すなど緊迫した場面もあった。

 昨年五月に撤収した南スーダンPKO以降、自衛隊の部隊派遣は途絶えている。治安維持任務は文民保護が目的。普通科部隊の派遣が前提となるため、危険でハードルが高く、政府が部隊派遣して任務付与する可能性は低い。

 現時点では国連からの参加要請もないが、陸自は訓練を実施する理由について「あらゆる任務に対応するための情報収集や、マニュアル整備のためにも必要だった」と説明している。

 陸自からは、PKOの先遣隊などを担う中央即応連隊(宇都宮)を中心に約四十人が参加。訓練を指揮した第三中隊長の青柳秀和三等陸佐は訓練後「法を逸脱するような行為はなかったと思う。とった行動が適切だったかしっかり反省し、ここで得た知識やノウハウを持ち帰りたい」と話した。

 

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