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【社会】

打ち上げ3年半 はやぶさ2、小惑星到着 生命の起源に迫る

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は二十七日、探査機「はやぶさ2」が、地球から約三億キロ離れた目的地の小惑星「りゅうぐう」の上空二十キロに到着したと発表した。これから一年半、周辺に滞在しながら、観測や試料の採取をして、二〇二〇年末にも地球に持ち帰る。打ち上げから約三年半。はやぶさ2の探査は、いよいよ本番を迎えた。 (三輪喜人)

 はやぶさ2は、探査機はやぶさの後継機。初代はやぶさは、エンジン停止や通信が途絶えるなど、数々のトラブルに見舞われながらも、世界で初めて小惑星の表面から微粒子を採取して地球に持ち帰った。

 はやぶさ2は、こうした課題を踏まえ、動力源の「イオンエンジン」などが改良され、二〇一四年十二月に打ち上げられた。

 約三十二億キロの長旅をへて、はやぶさ2は二十七日午前九時三十五分、化学エンジンを噴射した。軌道の微調整に成功し、りゅうぐうの上空二十キロに着いたことが分かると、管制室では大きな拍手が起きた。初代はやぶさの責任者を務めた川口淳一郎・JAXAシニアフェローも見守り、メンバーと握手を交わした。

 JAXAの吉川真准教授は「無事予定通り、りゅうぐうに到着したことを確認した。まずはほっとした」と話した。初代はやぶさの経験が生きたという。

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 りゅうぐうは直径約九百メートルで、生物に必要な有機物や水を含んだ岩石などがあると考えられている。岩石の一部を回収、分析することで、太陽系や海、生命誕生の起源に迫ることができると期待されている。

 はやぶさ2は、りゅうぐうに三回着陸して、岩石の採取を試みる。

 小惑星 太陽系にある小さな天体。多くが火星と木星の間の軌道を回っている。46億年前に太陽系ができたころの状態をとどめているとされ、岩石質のS型や、生命の誕生に必要な炭素を含んだC型などに分けられる。初代はやぶさが到着した小惑星イトカワはS型だが、りゅうぐうはC型と考えられている。

 

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