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【社会】

内田前監督の指示認定 日大側、選手に口封じ 反則問題第三者委中間報告

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 日本大学アメリカンフットボール部の悪質な反則問題を調査する第三者委員会(委員長・勝丸充啓(みつひろ)弁護士)は二十九日、中間報告を発表し、内田正人前監督と井上奨(つとむ)前コーチが反則行為を指示していたと認定した。日大関係者が選手らに、内田前監督らの指示について口封じをしていたことも明らかにした。 (加藤健太)

 中間報告によると、危険タックルの直後に「やりましたね」という井上前コーチに、内田前監督が「おお」と応じたことや、試合後に反則を容認する発言をしたことなどから指示の存在を認定した。

 また、反則のあった試合から八日後の五月十四日、内田前監督の指示を受けた井上前コーチが、選手らを三軒茶屋キャンパスに呼び出し、別の日大関係者が「タックルが故意に行われたものだと言えば、バッシングを受けることになるよ」と、内田前監督らの関与がなかったように説明することを暗に求めた。この二日後にも日大職員が、大学の事情聴取を受ける直前の選手数人に、内田前監督の指示を話さないよう求めた。

 内田前監督らについて「不自然な弁解を繰り返し、選手に責任を押しつけようとしている。極めて悪質」と断じた。「事件のもみ消しを図ろうとしたことは看過できない事実。部の再建は不当な圧力、介入を行った日大関係者が完全に排除された状態で行われなければならない」とした。

 都内で記者会見した勝丸委員長は、内田前監督らがほかの選手にも「反則してもいいから突っかかっていけ」との趣旨の指示を繰り返していたと説明した。勝丸委員長によると、選手らへのアンケートで百二十人のうち百四人(87%)が、内田前監督から反則への関与について言及が「あった」と回答。「指示していない」とする内田前監督らの主張を「正しい」とする回答はなかった。

 第三者委は弁護士七人で構成。部員ら七十人から聞き取り、試合の映像や関係者のメールなどを調べた。今後、大塚吉兵衛学長らからも話を聞き、七月末をめどに再発防止策を盛り込んだ最終報告をまとめる。

◆委員長一問一答

 日大の第三者委員会の勝丸充啓委員長との一問一答は次の通り。

 −反則の指示を他の選手は認識していたか。

 「相当多数の選手が、試合前から知っていた。ヒアリングやアンケートで明らかだ」

 −内田氏や井上氏は認めているのか。

 「(第三者委が)認定したようなことは否定している。反省しているとは思えない」

 −常態化していたか。

 「他の選手にも繰り返し似たような指示を行っていた。反則をしてもやむを得ないから突っ掛かっていけという指示だ」

 −日大の田中英寿理事長の責任について。

 「個人の責任はコメントしないが、理事長、理事会の問題は当然ある。これから十分に調査したい」

 −事件をもみ消そうとして不当な介入をした日大関係者はチームの再建に関わらないのか。

 「一切関わってはいけない。影響力のある地位にいてはいけない」

 −新監督に求める人物像は。

 「反則はいけないとの信念のある人、教育的な視点を持っている人、選手から信頼される人だ」

 

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