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【社会】

「偏見対策を」陳情採択 墨田区議会で全国初

 病気やけがで外見に特徴があり、周りから好奇の目や偏見で見られてしまう「見た目問題」について区民への啓発などを求める陳情が二十九日、東京都墨田区議会で全会一致で採択された。 

 同区を拠点に当事者の支援を行い、陳情を提出したNPO法人「マイフェイス・マイスタイル(MFMS)」によると、見た目の症状に関する陳情採択は全国初。外川(とがわ)浩子代表(51)は、「公的機関が社会問題として認知してくれた。他の地域でも声を上げる後押しになれば」と話している。

 病気で顔にアザがあったり、髪がなかったりする当事者は、いじめのほか、就職や結婚が困難となる現状があり、MFMSは「見た目問題」と名付けて啓発活動を続けてきた。医療用ウィッグや、エピテーゼという耳など体の一部の人工物を作るのは保険適用外で、経済的な負担も大きい。

 陳情では、問題の当事者は、他人から侮辱されて自己肯定感を低下させているとして、区に啓蒙(けいもう)活動や相談窓口の設置、庁内体制の整備、当事者の実態把握を要望。区議会は陳情に伴い、国に就職差別禁止やエピテーゼなどへの助成金創設の施策を求める意見書の提出を全会一致で決めた。区の人権同和・男女共同参画課の宮本佳代子課長は「採択を重く受け止め、関係各課で何ができるかの話し合いから始めたい」と述べた。 (神谷円香)

 

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