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【社会】

所沢にオスプレイ飛来 事前説明なく県抗議

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 埼玉県所沢市は三日、米軍所沢通信基地(同市並木六)に二日午後六時二十分ごろ、米軍の輸送機オスプレイ一機が離着陸したと発表した。県によると、県内でオスプレイの離着陸が確認されたのは初めて。米軍から事前説明はなかった。

 市基地対策室によると、オスプレイは着陸から数分後に離陸した。基地周辺は市役所や小中学校、高校、二千人収容のコンサートホールがあり、住宅街が広がる。市民から「音がうるさい」「しかるべき部署に抗議してほしい」と市に苦情や要望が寄せられた。

 埼玉県や県内の自衛隊基地の所在自治体などでつくる県基地対策協議会(会長・上田清司知事)は三日、事前説明がなかったことに抗議し、離着陸の目的や今後の県内への飛来の可能性について説明を求める要望書を、小野寺五典防衛相と防衛省北関東防衛局に提出した。同防衛局は「米軍横田基地に確認している。分かり次第、情報提供する」と答えたという。

 米軍所沢通信基地は、日本初の飛行場として一九一一年に開設された所沢飛行場跡地の一部。同飛行場は戦後に米軍に接収され、徐々に返還されたが、通信基地は米軍横田基地所属の送信施設として使われている。敷地面積九十八ヘクタールでアンテナや倉庫などがある。

 日米地位協定上、米軍に国内法は適用されず、原則的に米軍の運用に制約はない。米軍機の動向に詳しい米軍基地監視団リムピースの頼和太郎(らいわたろう)編集長は「着陸できる場所があれば、どこでも訓練対象地域になっている可能性すらある。政府は米側に、少なくとも低空飛行や市街地上空の飛行はやめるよう、しっかりと求めるべきだ。このままではなし崩しにどこでも使われてしまう」と指摘する。 (加藤木信夫、井上峻輔、原昌志)

 

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