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【社会】

古里再生へ決意 九州豪雨1年 なお1100人避難生活

九州北部の豪雨から1年となり行われた法要で、遺影に話し掛ける女性=5日午前、福岡県朝倉市の石詰集落で

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 福岡、大分両県で死者四十人、行方不明者二人を出した昨年七月の九州北部の豪雨から一年となった五日、被災地では住民らが犠牲者を悼み、古里再生への思いを新たにした。壊滅的な打撃を受けた山間集落は復旧の見通しが立たず、なお千百人超が仮設住宅などで避難生活を余儀なくされている。早期の生活再建とともに、災害への備えが課題になっている。

 最も被害が大きかった福岡県朝倉市は午前十時半から多目的施設で追悼式を開き、遺族や住民ら約四百人が参列。

 林裕二市長はあいさつで「豪雨災害の教訓を心に刻み、二度と犠牲者を出さない安全な地域づくりに全力を挙げたい」と復興を誓った。

 遺族代表の一人で、両親を失った井上洋一さん(58)は「家もなくなり、古里の風景が変わってしまった。今も現実として受け止めることができない。災害はひとごとではない。残酷な形で思い知らされた」と語った。

 被災した山間部では集落ごとに住民らが集まり、犠牲となった人たちへ思いをはせた。朝倉市の石詰集落で育った看護師小嶋好美さん(34)は「みんなが家族のような間柄だった。また住めるように少しでも元通りになってほしい」と話した。

 仮設住宅や民間賃貸住宅を行政が借り上げた「みなし仮設住宅」などで避難生活を続ける人は福岡千三十二人、大分九十四人。入居から原則二年で退去しなければならず、住宅確保が急がれる。

 

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