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【社会】

文科省汚職 東京医科大の理事長関与か 支援事業、前年度落選

 文部科学省の私立大学支援事業の対象校に東京医科大(東京都)を選定するよう便宜を図る見返りに、子どもを同大に不正入学させてもらったとして、同省の前科学技術・学術政策局長佐野太容疑者(58)=四日に局長職を解任、大臣官房付=らが逮捕された受託収賄事件で、同大が二〇一六年度の支援事業に応募して落選していたことが、同大への取材で分かった。東京地検特捜部は、医科大が翌一七年度には確実に支援事業の対象校に選ばれようと、佐野容疑者に働き掛けたとみて調べている。

 一方、関係者によると、医科大の臼井正彦理事長が佐野容疑者に便宜を図るよう依頼した疑いが判明。今年二月の医学科の入学試験で、佐野容疑者の子どもの点数を加算したとみられており、特捜部は贈賄容疑で臼井理事長を在宅のまま聴取、不正入学の実態解明を進める。

 関係者や医科大によると、この事業は文科省の「私立大学研究ブランディング事業」。一六年度から始まり、特色のある研究を打ち出す私立大に対し、私学助成金が上乗せされる。

 選ばれると一校あたり大学の運営費として、年二千万円〜三千万円が加算される。

 医科大は一六年度、事業に応募したが落選。翌一七年度、唾液や尿から、がんや生活習慣病を簡単に検査できる未来型の検査を確立し、発症前の医療を推進する取り組みを提案。有識者による書類審査の結果、五年間の支援が決定した。

 臼井理事長は二〇一三年七月に就任。同理事長の事件への関与について、医科大の広報担当は「現時点では把握していない。関与の有無についても調査を進める」と話した。

 佐野容疑者の逮捕容疑では、文科省官房長だった昨年五月、医科大幹部から事業に選定してもらうよう頼まれ、同大を選ぶ見返りに、自分の子どもを不正入学させてもらったとされる。

 

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