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【社会】

東京医科大、入試不正は組織ぐるみか 理事長と学長、関与認める

 文部科学省の私立大学支援事業を巡る受託収賄事件で、東京医科大(東京都)の鈴木衛(まもる)学長(69)が文科省前科学技術・学術政策局長佐野太容疑者(58)=四日に局長職を解任=の子どもを不正に入学させるため、職員に入試の点数を加算させた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。臼井正彦理事長(77)の関与は既に判明しており、大学が組織ぐるみで不正を行っていた可能性が高まった。

 関係者によると、臼井理事長と鈴木学長は東京地検特捜部の調べにおおむね関与を認めている。高齢であることなども踏まえ、特捜部は二人を贈賄容疑で在宅のまま聴取し、不正入学の実態解明を進める。

 関係者や医科大によると、この支援事業は文科省の「私立大学研究ブランディング事業」。特色のある研究を打ち出す私立大に対し、私学助成金が上乗せされる。一校あたり大学の運営費として、年二千万〜三千万円が加算され、医科大は一七年度に選ばれた。

 医科大は一六年度に事業に応募したが落選しており、翌一七年度には確実に支援事業の対象校に選ばれようと、臼井理事長が昨年五月に佐野容疑者と会い、支援事業に選定されるように働き掛けたとみられる。

 この席には、医療コンサルティング会社元役員谷口浩司容疑者(47)=受託収賄ほう助容疑で逮捕=も同席していた。さらに、佐野容疑者から子どもの合格を依頼され、臼井理事長と鈴木学長が実際には合格点に達していなかった子どもの点数を加算するように、職員に指示した疑いがあるという。

 ◇ 

 東京医科大の広報担当者は理事長と学長の関与について「地検の捜査を受けており、コメントできない」としている。 

 

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