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【社会】

山崩れ・泥水 救出活動阻む 愛媛で母子3人が犠牲に

親子3人が土砂崩れに巻き込まれた松山市沖の離島、怒和島の救出作業=7日

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 山肌を茶色い泥水が流れ落ちる中、救出作業が続いた。瀬戸内海に面した広い範囲で被害を受けた愛媛県。「どうか無事でいて」。小学生の姉妹と母親が土砂にのまれ犠牲になった現場では、知人らが生還を信じて見守ったが、祈りは届かなかった。

 松山市沖の離島、怒和(ぬわ)島では裏山が崩れ住宅を直撃。小学三年と一年の姉妹と母親が巻き込まれ、自衛隊や警察、消防隊員が大人の背丈ほどまで積もった土砂をスコップなどでかき出す作業に追われた。

 松山市などによると、土砂に押し流されるようにして家の外に出た父親が七日午前一時ごろ、「家屋に土砂が流れ込んだ」と一一九番。午後になって母親と姉妹が運び出されると、父親らの泣き叫ぶ声が響いた。

 近所の女性によると、母親は元看護師で、明るく気配りを欠かさない人だった。母親によく似た長女はいつも、登下校時に次女の手をしっかり握っていたという。親交のあった四十代の女性は「とても仲のいい家族だった。こんなことになるなんて」と涙ぐんだ。

 西予市では肱川(ひじかわ)が氾濫し、野村町で車が流されるなどして五人が犠牲に。市消防本部には「水があふれている」といった通報が相次ぎ、野村町では五世帯十三人が屋根の上などで救助を待った。西予市の男性職員は「主要道が土砂崩れや冠水で通行できず、町が孤立状態にある。これほど大きな水害は初めてだ」と慌てた様子で話した。

 少なくとも二人が死亡し、複数人が行方不明になっている宇和島市吉田地区ではツイッター上に、濁った水で家屋の一階部分まで漬かった動画などが、救助を求める声とともに投稿された。

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