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【社会】

麻原元死刑囚の遺骨 東京拘置所で当面保管

 死刑が執行されたオウム真理教元代表の麻原彰晃(しょうこう)元死刑囚=執行時(63)=の遺骨について、法務省が四女に引き渡す方向で調整していることが、関係者への取材で分かった。四女側は引き取りの意思を示しているが、意向を踏まえ、当面の間、東京拘置所で保管する見通し。

 一方、四女を除く麻原元死刑囚の妻ら家族が引き渡しを要求している。警察、公安当局は、麻原元死刑囚の遺骨が神格化の対象になることを警戒しており、引き取り先を注視している。

 関係者によると、麻原元死刑囚の遺体は九日午前、東京拘置所から東京都府中市の葬斎場へ移送され、火葬後、拘置所に戻された。

 遺体を巡っては六日の執行直前、麻原元死刑囚が自身の遺体を四女に引き渡すよう伝えていたとされる。遺体の引き渡し先は、法令などに基づき、執行前の本人の意向が優先される。

 四女は九日、代理人弁護士のブログを通じ「指名を受けた私自身が大変驚きました。しかし、それは実父の最後のメッセージなのではないかと受け入れることにします」とつづった。関係者によると四女側は身の危険を警戒し、拘置所での保管を望んでいるという。

 麻原元死刑囚には妻と二男四女がおり、四女は教団の後継団体との関係を絶ったとされ、昨年十月には自らが死亡した場合、両親に遺産を相続させないようにする申し立てをし、横浜家裁が認めた。

 一方、妻側代理人によると、妻側は遺体を引き渡すよう求める、上川陽子法相宛ての要求書を七日付で提出。拘置所の医師が麻原元死刑囚と会話が成立しなかった旨を陳述していることから「特定の人を自分の遺体の引き取り人として指定することはあり得ない」と主張している。

 関係者によると、麻原元死刑囚と同じ日に執行された元教団幹部土谷正実元死刑囚=同(53)=も九日、火葬された。

 

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