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【社会】

西日本豪雨 不明7府県60人超 真備の死者49人、溺死多数

 西日本豪雨の被災地では十一日、警察や自衛隊などが厳しい暑さの中、土砂災害や浸水被害現場での捜索に全力を挙げた。安否不明者はなお七府県で六十人を上回っており、高齢者も目立つ。安倍晋三首相は大規模で深刻な被害を踏まえ、激甚災害に指定する考えを表明した。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で、死者が計百七十六人に上ったことを明らかにしている。共同通信の各府県まとめで、死者は十二府県計百七十四人。

 激甚災害に指定されると、自治体が実施する公共土木施設や農地などの復旧事業で、国の補助率が引き上げられる。政府は持ち回り閣議で、自衛隊OBで構成する「即応予備自衛官」を招集する方針を決めた。

 岡山県によると、県内の不明者の大半は、小田川と高馬川の堤防が決壊し、面積の約三割に当たる一帯が浸水した倉敷市真備(まび)町地区の住人。四十九人の死亡が確認され、大半が溺死とみられている。

 同地区の住宅などの捜索は十日までにほぼ終わっており、国土交通省は十一日、浸水がほぼ解消したと発表した。

 岡山県は十一日、家族や知人と連絡が取れないといった情報を集約し、警察や消防、各自治体との確認作業を進めた上で、真備町地区を中心に多くの安否不明者がいると明らかにし、「不明者を特定して捜索に役立てるため」との理由で氏名を公表。結果として情報が集まり、約三十人の生存が確認された。

 五日以降の共同通信のまとめで死者の内訳は広島七十一人、岡山五十七人、愛媛二十六人、京都四人、山口、福岡各三人、兵庫、高知、佐賀、鹿児島各二人、岐阜、滋賀各一人。安否不明者は広島三十八人、岡山十八人、愛媛二人、京都、大阪、奈良、高知各一人。

◆浸水 深さ4.8メートル

 西日本豪雨で広い範囲が浸水した岡山県倉敷市真備町地区で、浸水は最も深い所で約四・八メートルとみられることが、国土地理院の分析で分かった。地理院が公表した地図で、小田川沿いの広い範囲が、五メートル近い水深を示す濃い青色で表示されている。

 天候不良で航空写真が撮影できず、地理院はインターネット交流サイト(SNS)などに投稿された七日時点の現地写真を分析。浸水地点を特定して、地理院の地形図と対照し、深さを推定した。

国土地理院公開の地図から作成

写真
 

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