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【社会】

文科省汚職「子どもが受験 よろしく」 前局長、大学側に伝える

 文部科学省の私立大学支援事業を巡り、受託収賄容疑で逮捕された同省の前科学技術・学術政策局長佐野太容疑者(58)が、昨年五月に東京医科大の臼井正彦前理事長(77)と食事をした際、「子どもが受験するのでよろしく」と伝えていたことが、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、便宜を図る見返りの賄賂として、子どもの不正入学を依頼したとみて経緯を調べている。

 関係者によると、佐野容疑者と臼井前理事長、共通の知人の元医療コンサルティング会社役員谷口浩司容疑者(47)=受託収賄ほう助容疑で逮捕=は昨年五月、東京都内の飲食店で会食。その際、佐野容疑者は自身の子どもが医学部を志望していることを伝え、臼井前理事長に「東京か近郊の医大では、どこが一番いいですか?」などと尋ねたという。臼井前理事長は東京医科大を薦め、佐野容疑者は「一番行きたい大学です」などと答えたという。

 また、会食の場では、臼井前理事長が、二〇一六年度に提出して選定から漏れた文科省の「私立大学研究ブランディング事業」の事業申請書を持参。佐野容疑者に書き方のアドバイスを求め、佐野容疑者はその場で「文字を大きくした方がいい」「図表を入れた方がいい」などと助言したという。後日、佐野容疑者の助言を基に、谷口容疑者が一七年度の申請書を添削し、医科大は事業に応募。事業対象校に選ばれた。

 関係者によると、佐野容疑者は「(会食当時のポストである)官房長には事業選定に関わる職務権限はない」と容疑を否認。子どもの不正入学についても「加点して合格させてほしいとは頼んでいない」と話しているという。

 

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