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【社会】

豪雨3県184人搬送 熱中症か 炎天下の生活再建

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 三連休中日の十五日、西日本豪雨の被災地では、生活再建に向けた動きが始まった。「一日も早く再開したい」。厳しい暑さの中、被災者は浸水した店舗の復旧や、自宅の片付けに追われた。

 七日連続で真夏日となった愛媛県宇和島市。「こんなに長く店を休んだことは一度もなかった」。同市吉田町中心部の商店街で約四十年間すし店を営む水谷一良さん(63)は、四十センチほど床上浸水した店舗の復旧を急いだ。

 断水が続く中、漁師の友人が運んで来てくれた約一トンの井戸水で床や食器を洗浄。営業再開のめどはまだ立たないが、地域の商工会の会長も務める水谷さんは「これまではみんな、生き延びることで必死だった。これから再建していく姿も見てほしい」と力を込める。

 広島県坂町、土石流に埋もれた「立畠薬局」では、ボランティアや知人が床を覆っていた土砂を取り除いた。薬局を営む立畠由美子さん(66)は「自分の力ではどうにもできなかったので希望が芽生えた」と話した。

 岡山県倉敷市では行政が民間の賃貸住宅を借り上げて提供する「みなし仮設住宅」の窓口を避難所に開設。自宅が全壊した無職藤原美佐子さん(68)は「みなし仮設住宅に入居できるのはありがたい。一日も早く、小さな家でもいいので元の場所に再建したい」と話した。自宅が全壊の女性(69)は「夫も高齢。自宅の再建は経済的に考えられず、転居先に定住したい」とうつむいた。

      ◇

 共同通信の集計では岡山、広島、愛媛の三県で、熱中症とみられる症状で計百八十四人が救急搬送された。愛媛県大洲市では最高気温三六・〇度を記録。十六日以降も厳しい暑さが続くとみられ、炎天下での片付けや復旧作業では熱中症に注意が必要だ。

 

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