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【社会】

学校再開、遠い道のり 西日本豪雨 倉敷・真備町

豪雨で発生したごみが運び込まれ、山積みとなった中学校のグラウンド=岡山県倉敷市真備町で

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 西日本豪雨で被害の大きかった岡山、広島両県では連休明けの十七日、一部の学校で授業が再開した。一方、広範囲で浸水した岡山県倉敷市真備(まび)町地区の公立小中学校計八校は十九日まで臨時休校に。「早く友達に会いたい」。そのまま二十日から夏休みに入る子どもらは、先の見通せない生活に不安を漏らす。(藤川大樹) 

 豪雨で発生した「災害ごみ」の仮置き場となっている真備東中学校(真備町辻田)。水没した家財道具や床材、畳などを積んだ軽トラックや廃棄物収集車が土煙を巻き上げながら、ひっきりなしに訪れ、投棄していく。グラウンドには校舎の二階ほどの高さまで、ごみが積み上がっていた。

 校舎の一階には泥水が残っており、授業再開までの道のりの険しさがうかがえる。近くの小学校で避難生活を送る三年生の男子生徒(14)は「同級生は全員無事と聞いている。早く学校に行き、友達に会いたい」と話した。

 真備東中から約一キロ離れた川辺小学校(真備町川辺)を訪れると、体育館の入り口に、粘着テープで「キケン」と書かれたブルーシートが張られていた。窓ガラス越しに校舎内を見ると、泥にまみれた児童の絵画や粘土作品が目に入った。高さ三メートルほどの二宮金次郎像は頭まで泥をかぶっており、被害の深刻さを物語る。

 近隣住民によると、周辺の住宅は一階がほぼ全て浸水した。被災した児童は、避難所や親戚宅に身を寄せているという。川辺小の日高愛弓教頭は「子どもたちの学用品も浸水で使えなくなってしまった。児童や地域の皆さんが日常生活に戻れるよう復旧作業に取り組みたい」と語った。

 倉敷市教育委員会によると、真備町地区にある八校のうち四校は校舎の一、二階まで泥水が押し寄せる被害を受け、三校は避難所として利用されている。残る一校も電気や水道などのインフラが整わず、九日から臨時休校となっている。避難生活を続ける児童・生徒もおり、避難所を巡回した教員に、不安から抱きついてきた児童もいたという。

 教職員らは十八日から、備品や帳簿類がどこにあるかなどの確認作業を行う方針。市教委学事課の花房淳課長は「九月三日の始業式までに、子供たちが授業を開始できるよう、さまざまな方法を検討していきたい」と見据えた。

 

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