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【社会】

愛知小1男児熱射病死 校長「判断甘かった」

校外学習から帰った児童が熱射病で死亡し、謝罪する梅坪小の籔下隆校長(手前)ら=愛知県豊田市役所で

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 市立小の一年男児(6つ)が校外学習後に熱射病で死亡した愛知県豊田市の太田稔彦市長は十八日の記者会見で「異常気象を踏まえた対策としては不十分だった」と校外学習を中止しなかった学校の判断の誤りを認め陳謝した。市教育委員会は市立学校百四校に、高温下での活動の中止や延期を検討するよう通知。男児が通っていた梅坪小は再発防止に取り組むが、専門家は「猛暑が続く中、全国どこの学校でも起こり得る」と警鐘を鳴らす。

 市は、来年度から三年間で市立学校の全教室にエアコンを設置する計画を前倒しする検討を始めた。梅坪小は同日、全校集会を開き、籔下隆校長が児童に「大事な命を守れず、本当に申し訳ない。校外学習を中止できず、判断が甘かった」と謝罪した。

 校外学習は、学校から約一キロ離れた公園で遊ぶことを目的としていた。徒歩で移動中、男児は列から遅れ担任に「疲れた」と訴えたが、そのまま公園に向かった。

 名古屋大の内田良准教授(教育社会学)は「炎天下であえて行く必要があったのか。途中で連れ帰る判断もできたはず」と指摘する。内田氏は約百十人を各担任四人で引率したことも問題視。校外では養護教諭も同伴するなど、教員を増やす必要があったという。

 同小は再発防止のため、児童にスポーツドリンクの持参や保冷剤を包んだタオルなどで首を冷やすよう呼び掛けた。内田氏は「部活動は当然、エアコンのない屋内でも注意が必要」と訴えた。

 

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