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【社会】

西日本豪雨、鉄道再開に最長1年超 21路線で依然寸断

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 西日本豪雨の影響で最大百十五路線が運転を休止した全国の鉄道網のうち、依然約二割に当たる二十一路線が全線復旧していないことが十九日、国土交通省への取材で分かった。被害の甚大な地域に集中しており、運転再開まで数カ月から一年以上かかる路線もある。通学が困難として複数の高校が休校するなど、被災地住民への影響は続きそうだ。

 国交省によると、運休路線数は七日午前五時時点が最大で、中四国を中心に北海道や九州などでも運休が相次いだ。JR西日本の管内では、土砂が流入するなどして、十四路線の計二百七十九カ所に被害が出た。

 JR西日本によると、芸備線や福塩線、木次線は全線復旧に一年以上かかる見込み。呉線の一部区間も復旧が来年以降になる。国交省によると、全線再開まで一カ月以上かかるのは、ほかにJRの姫新線や予讃線など少なくとも十三路線に上る。山陽線の全線復旧は十一月になる見通し。

 鉄道網の寸断で通学や通勤にも支障が出ている。岡山県高梁市の市立高校二校は、最寄り駅を通る伯備線の運休に伴って休校。広島県東広島市の県立河内高では、生徒の九割以上が山陽線を利用しており、休校が続いた。二十日の終業式を中止し、夏休みを十七日からに繰り上げた。

 広島県に本社を置くマツダでは、山陽線の不通で出社できない社員がおり、在宅勤務などで対応。山陽線の近くを走る山陽新幹線の代替輸送で通勤する社員については、混雑を避けるため、午前十時以降の出社を呼び掛けている。

 JR津山線は十七日、運休していた岡山県内の一部区間で再開。同日朝、通学のため法界院駅で下車した岡山市の高校三年五藤龍之介さん(17)は「運休中は親が車で送迎してくれた。一時間に一本は少ないと思っていたが、ありがたみが分かった」と話した。通勤中の会社員椎名育子さん(52)は「二十年ぐらい利用して生活の一部になっている。再開はうれしい」と改札口を通った。

土砂が流れ込んだままのJR呉線水尻駅の線路=19日午前、広島県坂町で

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