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【社会】

西日本豪雨 仮設着工 愛媛2市、158戸 来月完成

 西日本豪雨で甚大な被害が出た愛媛県で、土砂災害などにより自宅が全壊するなどした住民のための応急仮設住宅の建設工事が始まった。避難生活を余儀なくされている被災者は「今はまだ先のことを考えられない。入居後にゆっくり考えたい」と疲れた表情を浮かべた。

 県によると、仮設住宅は大洲市二カ所に計六十戸、西予市二カ所に計九十八戸が建設される予定で、完成は八月下旬になる見通し。大きな被害が出た宇和島市でも建設に向け、県との協議が続いている。

 建てられるのはいずれも木造の仮設住宅で、単身から家族向けの三タイプ(1〜3DK)を用意。入居期間は原則として最長二年間で、家賃などは県が負担するが光熱費などは入居者が支払う。

 四十五戸が建設される大洲市徳森公園では二十四日、グラウンド内に白いラインで示された区画について、県の担当者らが確認作業をした。

 県建築住宅課の山下道和課長は取材に応じ「仮の住まいになるが、一日も早く不便なところから引っ越していただき、安心して過ごしていただきたい」と話した。

 自宅が浸水し、住めなくなったという西予市で食堂を営む矢野公夫さん(66)は「いつまでも迷惑は掛けられない」と最近になって親戚宅から九十歳近い母とともに避難所に移った。自宅の片付けや、罹災(りさい)証明書の取得、自宅の取り壊し手続きなどやることが山積している。

 仮設住宅に申し込んだが、「今は気が落ち着かず、何も実感が湧かない」と話す。食堂は再開の見通しが立たず、「先のことを考えると頭が痛い。入居してからゆっくり考えたい」と語った。

 

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