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【社会】

<「やまゆり園」事件から2年>公判日程なお未定 相模原殺傷 責任能力めぐり争い

 相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者十九人が殺害された事件は二十六日、発生から二年を迎える。殺人など六つの罪で起訴された元職員植松聖(さとし)被告(28)には、二回目の精神鑑定が実施されており、裁判員裁判で審理される公判日程は決まっていない。初公判は来年にずれ込むとの見方も出ている。

 横浜地検は事件二カ月後の二〇一六年九月から、犯行時の精神状態を調べるため約五カ月かけて精神鑑定を実施。完全な責任能力があるとして昨年二月に起訴した。現在、裁判での争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きが行われている。

 手続きが長引いているのは、植松被告の責任能力の有無や程度を巡り、検察側と弁護側で争いがあるのが一因とみられる。検察側の鑑定では、自分を特別な存在と過度に思い込む人格障害「自己愛性パーソナリティー障害」などと診断された。人格障害は責任能力に影響を及ぼさないとされる。

 これに対し、弁護側は責任能力について争う考えとみられる。横浜地裁は今年一月に弁護側の再鑑定の請求を認め、現在は別の精神科医による鑑定が行われている。関係者によると八月まで続く見込みという。

 また、被害者は多数に上り、証拠の数も多い。検察側は法廷で六百点以上の証拠調べを請求する予定で、弁護側はその精査に相当の時間が必要になっている。

 

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