東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

文科省汚職 「芋づる式に…」省内恐々

 「芋づる式に逮捕者が出るのではないか…」。局長級のエリート官僚が相次いで逮捕される事態となった文部科学省は、昨年発覚した組織的天下り問題以降、止まらない不祥事に重苦しい空気が広がっている。

 逮捕された文科省幹部二人と親しかった元医療コンサルティング会社役員谷口浩司容疑者について、ある同省幹部は「名前は聞いたことがある。有名ですからね、霞が関界隈では」と話す。

 一方、中堅職員は「私たちは聞いたこともないね。上の人を狙って近づくんでしょう」と冷ややかだ。「谷口容疑者と一回でも飲んだことがある人はひやひやしているのでは」

 文科省では昨年一月、国家公務員法に違反する組織的な天下り問題が発覚し、歴代次官らが大量に処分された。組織改革を進めるため、課長級職員を中心に同七月、法令順守や透明性の確保など「新生・文部科学省」を目指す報告書をまとめていた。

 その一年後の今月、幹部二人が立て続けに逮捕された。二十五日、若手や中堅の職員有志四十一人は、一日も早い改革や信頼回復への努力を求める申し入れ書を戸谷一夫次官ら幹部へ提出した。「文部科学省の一員として、国民の皆さまに大変申し訳なく思うとともに、強い危機感を覚えております」と記されていた。

 呼び掛け人に名を連ねた一人は「誰のため、何のために仕事をするのかという原点が失われていた。その土壌があって事件が起きた。今度こそ、本当に変わらなければいけない」と強調した。 (柏崎智子)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報