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【社会】

台風に厳戒 豪雨被災地 「早め避難を」「浸水防ぎたい」

決壊した末政川の堤防で続く復旧工事=28日午前、岡山県倉敷市真備町地区で

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 台風12号の接近を受け、西日本豪雨の被災地では二十八日、土砂や流木が堆積している河川が増水すれば二次災害が起きる恐れがあるとして、緊急の防災対策を展開した。早めの避難を呼び掛ける自治体も出ている。

 山の斜面などで土砂崩れが多く発生した広島県坂町の総頭川では、国土交通省中国地方整備局が複数のショベルカーを展開させ、すくい上げた土砂を川岸に積み上げた。車や流木が見つかると、水の流れをせき止める恐れがあるとして優先して撤去。国交省職員は「台風が来る前に水の流れを確保したい」と話した。

 広い地域が浸水し、多数の死者が出た岡山県の倉敷市真備(まび)町地区では、応急工事が完了していない二つの河川で、堤防に土のうを積んだり盛り土を施したりする作業を県が急ピッチで行った。

 倉敷市役所脇の広場では土のう約五千個を、車で乗り付けた住民らに配布。豪雨で床下まで浸水したという男性会社員(62)は「玄関前に置き、なんとか浸水を防ぎたい」と話した。

 広島県の湯崎英彦知事は二十八日記者会見し、明るい時間に避難するよう改めて呼び掛けた。

 愛媛県宇和島市は、山の崩落で多くの死者が出た吉田町地区の二次災害緊急避難計画を策定。「緊急警戒区域」に大雨警報が出た場合、従来の避難準備情報より一段階上の避難勧告を出す。担当者は「台風の進路を見極めながら、日没までに避難準備情報までは出したい」としている。

 ダムの対策も実施。広島県は二十七日から同県呉市の野呂川ダムの放水を始め、岡山県も同様の対策を実施。

 ボランティアの安全にも配慮し、呉市のボランティアセンターは二十八日午前十時で受け付けを締め切り、三十日まで取りやめる。倉敷市も同日まで受け付けを中止。

 排水設備が機能しなければ少しの雨でも道路が冠水したりする恐れもある。気象庁は「通常なら簡単に移動できる避難経路が使用しにくいケースが考えられる。『自分がいる場所は安全』と決めつけず、早めの避難を」と警鐘を鳴らしている。

 

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