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【社会】

災害猛暑 外で遊べない… 屋内施設、クールに活況

室内遊び場「キドキド」で遊ぶ親子=27日、横浜市で

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 暑い外では遊ばせたくないが、子どもには思いっ切り体を動かしてほしい−。“災害級”の猛暑で、ショッピングセンターなどに併設された屋内型の子ども向け施設の入場者数が大幅に伸びている。入場者数が通常に比べ4割増となった施設もあり、平日も親子連れでにぎわっている。

 七月下旬の平日午後、横浜市の商業施設内にある室内遊び場「キドキド」では、約百九十平方メートルの店内に設置された走ったり跳んだりできるマットやすべり台で子どもたちが思い思いに遊んでいた。赤ちゃん専用のスペースも設けられており、連れだって来ているグループも目立つ。

 出産のため横浜市内の実家に里帰り中という妊娠九カ月の女性は「公園は熱中症が怖い」と、夏休み中に何度も利用できるパスポート(一万二千八百円、販売終了)を購入。週二、三回は長男(2つ)を遊ばせている。女性は「家だとDVDを見せがちになるが、ここなら飽きずに遊べる」と話す。

 運営する「ボーネルンド」(東京)によると、岐阜や長崎など十一都府県にある二十一店舗のうち、特に暑さの厳しい西日本で入場者数が急増している。最も暑くなる午後二〜三時が入場のピークで「家で子どもをじっとさせるのは無理だった」と話す保護者が多いという。

 全国に九店舗を展開する大型室内公園「ピュアキッズ」も同様の状況で、兵庫県加古川市の店舗では三連休の真ん中だった七月十五日は普段の日曜と比べて四割増だった。

 福岡など六都道県に室内遊園地を出店する「ファンタジーリゾート」(東京)の担当者は「今の親御さんたちは子どもの安全に関する情報に敏感で、微小粒子状物質『PM2・5』が話題となった際も来場者が増えた。今年は熱中症を心配して公園やプールを避けて来場しているようだ」と話す。

 ただ、室内でも注意は必要だ。小児科医で、子どものけが予防を啓発するNPO法人「Safe Kids Japan」の山中龍宏理事長は「冷房が効いていても、たくさん運動すれば体温は上昇する。遊ばせっぱなしにはせず、三十分に一回は水分補給をさせたり、体を触って体温を確かめてあげたりして」と呼び掛けている。

◆熱中症搬送、昨年上回る

 総務省消防庁は三十一日、熱中症のため四月三十日から七月二十九日までに救急搬送されたのは累計五万七千五百三十四人で、昨シーズン(五月一日〜九月三十日)の五万二千九百八十四人を既に上回ったとの速報値を発表した。死亡したのは百二十五人だった。

 消防庁によると、一シーズンで搬送者数が最多だったのは二〇一三年(六月一日〜九月三十日)の五万八千七百二十九人で、集計時期は異なるが、今シーズンはそれを大幅に上回りそうだ。七月二十三日に埼玉県熊谷市で四一・一度を記録し、観測史上の最高気温を更新するなど、列島各地で厳しい暑さが続いたことが影響した。搬送者数を都道府県別に見ると、東京が四千六百四十八人で最も多く、大阪四千三百四十五人、愛知四千二百五十四人と続いた。

 

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