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【社会】

女子受験者を一律減点 東京医大、2010年ごろから

東京都新宿区の東京医科大=2日午前

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 東京医科大(東京都新宿区)が医学部医学科の一般入試で、女子受験者の得点を一律に減点していたとみられることが二日、関係者への取材で分かった。不正な操作は二〇一〇年前後に始まっていたとみられ、最近まで続いていた可能性がある。

 女性は結婚や出産を機に職場を離れるケースが多いため、女子合格者を全体の三割前後に抑え、系列病院の医師不足を回避する目的があったという。

 性別を理由とした恣意(しい)的な得点操作が明らかになるのは極めて異例。医科大では、入試の不正を巡って贈賄罪で前理事長らが在宅起訴されたばかりで、さらに批判を集めるのは必至だ。

 医科大の医学部医学科の一般入試では、マークシート方式の一次試験と面接や小論文による二次試験が課される。

 関係者によると、医科大は一次試験の合格者が出そろった段階で、女性の得点を一律に一〜二割程度減点。二次試験に進む女性を恣意(しい)的に少なくしていたという。受験者側への説明は一切なかった。

 一八年度の一般入試の受験者数は、センター試験利用者や地域枠を除いて男子が千五百九十六人、女子は千十八人。一次試験の合格率は男子19・0%(三百三人)に対し、女子は14・5%(百四十八人)だった。二次試験を経た最終的な合格率は男子8・8%(百四十一人)、女子2・9%(三十人)。

 東京医科大を巡っては、文部科学省の前科学技術・学術政策局長佐野太被告(59)=受託収賄罪で起訴=の息子を不正に合格させたなどとして、東京地検特捜部が七月、贈賄罪で前理事長の臼井正彦被告(77)らを在宅起訴した。

<東京医科大> 東京都新宿区に本部がある私立大学。1916年に東京医学講習所として設立され、46年に現在の名称になった。医学部のみの単科大学で医学科と看護学科がある。2018年度の入学者数は、医学科120人、看護学科94人。医学研究科のみの大学院や医学総合研究所、看護専門学校を持つ。大学院も含めた学生数は約1400人。建学の精神に「自主自学」を、校是に「正義・友愛・奉仕」を掲げている。

 

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