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【社会】

僕は文章の書き方は音楽から学んだ 村上春樹さん、初ラジオDJ

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 「僕は文章の書き方は音楽から学んだ」−。作家の村上春樹さん(69)が初めてディスクジョッキー(DJ)を務めたラジオ番組「村上RADIO(レディオ)〜RUN&SONGS〜」が5日、TOKYO FMなど全国38局で放送された。村上さんは、ランニングの際に聴くという海外のロックを中心に曲をかけ、書くことと音楽の深い結び付きについて語った。

 番組では、ジョージ・ハリスン「絶体絶命」や、パンクミュージシャンのジョーイ・ラモーンによる「この素晴らしき世界」など、音楽通ならではのカバー曲を紹介。

 ベトナム戦争当時にヒットした反戦歌、エリック・バードン&ジ・アニマルズの「スカイ・パイロット」は「(当時)ラジオから聞こえてくると、空気がひりひりするような特別な感触があった」と述懐。オープンカーの屋根を開けて「これを聴きながら運転するのが好き」だと明かした。

 村上さんは「僕は元々、文章家になるつもりはなかった」と話した。ジャズ喫茶を経営していた時代もあり、興味は音楽に向いていた。

 「誰かの小説から技法を学ぶというより、リズムとかハーモニーとかフリーインプロビゼーション(即興演奏)とか、そういうことを意識して、フィジカル(肉体的)に書くという傾向が強い」と、執筆スタイルを音楽に学んだことを強調した。

 毎年1回は挑むというフルマラソンにも言及。「下半身が安定すれば上半身が柔らかくなる。そうすると文章がうまく書けるようになる」と、独特の考えを披露した。

 当初は緊張気味だったが後半にはくつろいだ様子ものぞかせた。「意外に、というか結構楽しかったです。またそのうちお目にかかれるといいですね」と締めくくった。

 

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