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【社会】

横田、オスプレイ拠点化 離着陸1カ月半で120回超

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 米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが米軍横田基地(東京都福生市など)で、六月下旬から約一カ月半連続で駐機し、離着陸の合計が百回を超えたことが市民団体の調査で分かった。米軍が今年夏ごろと説明していた正式配備の発表はないが、事実上拠点化した。地元自治体や住民らは「情報不足なうえ、周辺上空での夜間の旋回飛行が目立つ」と懸念を強める。 (辻渕智之)

 CV22は特殊部隊の輸送が主な任務だ。横田配備は延期から一転して前倒しが四月三日に発表された。一時立ち寄りとして同五日に五機が初飛来し、五月も飛来したが、ともに一週間ほどの駐機で離着陸も少なかった。三度目となった六月二十三日からの飛来も米軍は「一時的なもの」と説明するが、五機の駐機はそのまま約一カ月半に及んでいる。

 地元の「横田基地の撤去を求める西多摩の会」によると、住宅の密集する基地周辺の上空で夕方から午後九時台まで頻繁に旋回飛行。機体をかなり傾けた旋回や、滑走路などで接地直後に上昇するタッチ・アンド・ゴー訓練も確認された。

8月7日午後7時40分すぎ、米軍横田基地に着陸する米空軍の輸送機CV22オスプレイ=市民団体の羽村平和委員会(yokotajoho)提供

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 会の目視などで、六月二十三日以降、五機による離着陸は今月九日夜までで少なくとも延べ百二十五回に達した。四月の初飛来からだと計百四十五回。昨年は普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県)に所属する米海兵隊MV22オスプレイの横田飛来が増え、年間百二十六回の離着陸を確認したが、CV22は四カ月間でそれを超えた。

 CV22は今月二十四日まで東富士演習場(静岡県)で離発着訓練を予定し、横田駐機と行き来のための離着陸は続くとみられる。

 現状について米軍側は本紙の取材に「今後の恒久的配備に向けて暫定的な任務を行っている。正式配備は決定した段階で日本政府に通知する」と答えた。

 オスプレイは事故が続き、二〇一六年に沖縄県沖で大破、一七年にオーストラリア沖で墜落した。エンジンが止まっても軟着陸できる機能の不備などが指摘されている。

◆5機すでに配備 10機で正式発表か

<永岩俊道・元空将の話> 米軍は横田のCV22オスプレイを最終的に定数10機にする予定と聞いているので、その10機編成が完了した時点で正式配備と発表するだろう。一方、今いる5機は当然すでに配備されたとみていい。特殊作戦部隊を運ぶので、運用は夜間が基本。地上すれすれの低空を飛ぶ訓練も行う。

 

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