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【社会】

収容者が入管提訴 「食べ物と靴、同じ箱に」嫌がらせ

 強制退去を命じられた中国人の男性が法務省の大村入国管理センター(長崎県大村市)に収容中、自分の差し入れ食物を職員がわざと靴と一緒に箱に入れたり「強制送還するぞ」と怒鳴りつけたりしたのは不当な嫌がらせだとして、国に百十万円の損害賠償を求め長崎地裁に十四日までに提訴した。訴えたのは非正規滞在のため二〇一六年二月に名古屋入国管理局に収容後、センターに移送された林旗さん(33)。

 提訴は六月二十八日付。訴状によると林さんは今年三月、差し入れの果物などの缶詰約十缶を確認したいと求めたところ、職員が箱に缶詰と共に、林さんが施設で使っている土足用運動靴を入れて持ってきた。昨年二月には林さんが職員に借りたペンを返す際、ふざけて一度引っ込めると職員が「俺を怒らせたらすぐに強制送還するぞ」などと怒鳴った。林さんの家族は日本在住。

 入国管理センターは「訴訟に関わるためコメントできない」とした。

 林さんは共同通信に「他の外国人も多くの嫌がらせを受け、泣き寝入りしている。密室の人権侵害に収容者は無力。実態を多くの人に知ってほしい」と話した。

 入管収容を巡っては拘束の長期化も国内外で批判され、国連の拷問禁止委員会が一三年に懸念を表明している。

 

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