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【社会】

職場の障害者虐待 最多1308人 17年度、低賃金や暴言

 職場で雇用主や上司から虐待された障害者が、二〇一七年度は五百九十七事業所で千三百八人に上ったことが二十二日、厚生労働省のまとめで分かった。人数は一六年度に比べ34・6%増加。年度を通じて調査を始めた一三年度以降、人数、事業所数ともに最多となった。通報件数も増えており、千四百八十三事業所、二千四百五十四人といずれも過去最高。厚労省は「心理的虐待に当たるいじめや嫌がらせは一般の労働者でも相談が増えており、社会全体の問題意識が高まっているのではないか」としている。

 虐待の種類別(一部重複)では、最低賃金を下回る時給で働かせるなどの経済的虐待が千百六十二人で最も多く、一六年度の八百五十二人から大幅に増えた。暴言などの心理的虐待が百十六人、暴行や拘束などの身体的虐待が八十人だった。

 具体例としては、作業が遅いと「二度と来るな」と暴言を吐かれたケースや、採用の際「健常者なら時給九百円だが、障害者だから八百円だ」と言われ、改善してもらえなかったケースがあった。障害の種別では知的障害四百八十九人、精神障害四百五十二人、身体障害二百七十二人など。

 業種別では製造業が最多で、医療・福祉、卸売業・小売業と続いた。企業規模で見ると、五十人未満の事業所が82%を占めており、千人以上は0・3%。中小企業での発生が多い傾向が顕著だった。

 

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