東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

「防護服立像」撤去へ 福島市、「風評被害」批判受け

福島市がJR福島駅近くに設置した防護服姿の子どもの立像「サン・チャイルド」=12日

写真

 福島市がJR福島駅近くに設置した防護服姿の子どもの立像に「東京電力福島第一原発事故の風評被害を増幅する」などと批判が相次いでいる問題で、木幡浩市長は二十八日に記者会見し、像を撤去する方針を明らかにした。

 木幡氏は「復興に立ち向かう姿をアピールする象徴として設置したが、多くの市民に受け入れられている状況ではないと判断した」と説明。できるだけ早く展示を取りやめた上で、今後の扱いを検討するとした。

 「サン・チャイルド」と名付けられた高さ約六・二メートルの立像は、現代美術家ヤノベケンジさんが東日本大震災をきっかけに二〇一一年に制作した。

 黄色い防護服を着た子どもが脱いだヘルメットを手に持ち、空間放射線量計を模した胸のカウンターには「000」と表示されている。放射性物質の心配のない世界を取り戻した未来を表しているという。

 市が実施したアンケートには、二十七日までに百十人が回答。「福島にはインパクトのあるものが必要」などと存続を求める意見が二十二人からあった一方、「線量がゼロというのはおかしい」「像自体に好感が持てない」といった移設や撤去を求める意見が七十五人からあった。ヤノベさんは二十八日「大変残念だが、これ以上、市内外の人々を巻き込み、対立が生まれることは避けたいと思いました」とのコメントを発表した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報