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【社会】

台風21号 関空5000人孤立 開港記念日に浸水、閉鎖

台風21号の影響で浸水した関西空港=4日午後7時15分

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 人工島と対岸を結ぶ唯一の道に約二、五〇〇トンのタンカーがめり込み、大きな亀裂が入った連絡橋が寸断された。台風21号の影響で四日、関西空港が閉鎖され、約五千人が孤立した。旅行客らは食料を求めて長蛇の列をつくり、体調不良を訴える人もいた。この日は開港記念日だったが、混乱状態に陥った。

 大阪府東大阪市の片岡あみさん(19)は仕事で関空にいたが、台風の影響で身動きが取れなくなった。「経験のないことばかりで本当に怖かった」。共同通信記者のインターネットを通じた文字による取材で答えた。

 風雨が最も強くなったのは午後一時を過ぎたころ。雨が横殴りの状態になり、何かが飛ばされたような大きな音がした。空港職員から、看板が飛ばされたと聞かされた。

 ターミナル内では国内線エリアを開放したとの放送はあったが、職員から詳しい説明はなかった。非常食や水が配られたほか、自らも食料は確保した。

 冷房は効いて「寒いくらい」。午後九時ごろにはほとんどの人が椅子や床などで眠りについた。海外の人も多く、いらいらした様子の人もいるという。

 持病の薬の持ち合わせが一日分しかない。「あす以降のことは分からないままです」と、眠れない一夜を過ごした。

 滑走路と駐機場を海水が覆い、ターミナル内には強風でうなるような音が響き渡った。浸水は深い場所で五十センチに達した。

 関空を運営する関西エアポートによると第一ターミナルビル二階の国内線出発エリアを開放し、ビスケットや乾パン、米やようかんを無料で配布。毛布も貸し出した。旅行客らはベンチに横になったり、床にシートを敷いて寝転んだりして体を休めた。

 

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