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【社会】

北海道停電、TV映らず NHK、SNSで発信呼びかけ

 北海道のほぼ全域が六日の地震で停電したことを受けて、NHKは同日の報道番組内で、放送する情報を会員制交流サイト(SNS)やメールで道内の知人や家族らに伝えるよう異例の呼びかけをした。多くの視聴者から共感を集める一方、スマートフォンのバッテリー消費を早めかねないとして慎重な対応を求める声も上がった。 (山本哲正、竹島勇)

 異例の呼びかけについてNHKは、同日の上田良一会長の会見の席上、報道局の担当者が「停電でテレビやラジオから情報が得られない(被災者の)不安や恐怖を解消するための方策」と説明した。七月の西日本豪雨や二〇一六年四月の熊本地震の災害報道について検討した結果の一つで、これだけ大がかりに呼びかけたのは今回が初めてという。

 SNSでは、「何かできることがあれば」と応じたアカウントが、NHKのサイト案内や放送画面を撮影した動画を拡散した。同時に、停電でスマホの充電もままならない状況に言及しながら「情報量次第で充電が切れる可能性もある」と心配する投稿もあった。

 総務省電子通信技術システム課の広瀬照隆安全・信頼性対策室長は「メールが殺到すれば電力を消費するのも事実。バッテリーが心配な被災者には、災害用伝言ダイヤル(171)に安否情報を残し、親族、知人に確認してもらう方法を勧める」とアドバイスする。

 災害時の情報伝達に詳しい東京大学大学院情報学環の橋元良明教授は「SNS、メールを見ることができる被災者はインターネットを利用できる環境にあり、マスコミのホームページに直接アクセスできる」と指摘。熊本地震でデマ情報が拡散された例もあることから「一般の人が流す『マスコミ情報』とデマ情報との判別も難しい。災害直後など不安が広がりデマも流れやすい状況では、一般の人はマスコミ情報の拡散を控えた方がいい」と訴える。

 

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