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【社会】

北海道地震、死者16人 不明26人 停電なお半数 続く断水

 北海道で最大震度7を観測した地震から丸一日たった七日、土砂崩れで多くの家屋が倒壊した厚真(あつま)町で、道警と消防、自衛隊が夜通しで懸命の救助活動に当たった。政府によると、十六人が死亡し、安否不明は二十六人。警察庁は死者九人、心肺停止七人としている。

 道内全域に及んだ停電は約半数で復旧したが、依然百五十万戸以上で停電。完全復旧にはさらに時間がかかるとみられる。断水も各地で続いた。七日午前も札幌市などで計一万人以上が避難所に身を寄せた。

 北海道では八日にかけて寒冷前線が通過し大雨になる見通し。気象庁は今後最大震度7程度の地震が起こる可能性もあるとしており、揺れの大きかった地域などで土砂災害に注意するよう呼び掛けている。震度7の地震後、七日午前十一時までに震度1以上の地震が百回発生。震度4も二回あった。

 政府によると、死者は厚真町十二人、札幌市、苫小牧市、むかわ町、新ひだか町で各一人、安否不明二十六人は全て厚真町。一方、厚真町は死者は九人としており、畑島武司さん(86)や滝本舞樺(まいか)さん(16)ら亡くなった住民の氏名を公表した。

 北海道は道内のけが人は約三百六十人に上ったとしている。厚真町では、道警などが計約二千五百人態勢で重機やスコップを使って土砂、倒壊家屋を撤去し、ヘリコプターで上空からも捜索を続けた。

 運転を見合わせていた北海道新幹線は、新函館北斗行きが七日午前に東京を出発。閉鎖が続いた新千歳空港では同日昼前に運航が再開、大きな荷物を抱えた利用者が到着ロビーを埋め尽くした。

◆雨予報 救助急ぐ

 投光器の明かりを頼りに、救助活動は夜を徹して続いた。震度7の揺れに見舞われ、多くの安否不明者が出た北海道厚真町。「少しでも早く助けたい」。警察官や消防隊員らは、土砂崩れで原形をなくした家屋を懸命にかき分けた。

 地震から丸一日経過した七日未明。裏山が崩れ多くの住民の安否が確認できない吉野地区では、スコップを手にした警察官らが厳しい表情で土砂を掘り続けた。家族とみられる人々も駆け付け、救助作業を祈るように見守っていた。樹木や土砂に埋まった車からは絶え間なく警報音が響く。足場の悪い場所では、警察犬が丹念にかぎ回った。

 午前五時すぎ、周囲が明るくなり始めると、自衛隊員が大型の重機を続々と搬入。散乱して積み重なった柱やはりは、慎重に手作業で取り除いた。午後から雨の予報で雲行きが怪しくなる中、陸上自衛隊員の男性は「人命第一でやっている。天候も心配で、みんな早く見つけてあげたいという気持ちだ」と話した。

 また、救助活動に当たった道警幹部は「二十四時間体制で救助活動を継続していく」と語った。

 

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