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【社会】

地下歩道、緊急の「宿」に 札幌市が観光客らに開放、食料も

「札幌駅前通地下歩行空間」で休む人たち=7日夜、札幌市で

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 北海道の地震による影響が続く札幌市の中心部では、繁華街ススキノ周辺と札幌駅をつなぐ「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」が、宿泊先を確保できない旅行客らの避難所として活用されている。「早く帰りたい」。普段は多くの人が行き交う通路脇は八日朝も毛布が敷かれ、つかの間の「寝床」となった。

 札幌市は地震が発生した六日、通常は夜間になると封鎖される地下歩道を、宿泊先のない観光客や帰宅困難者のために開放した。長さは約五百二十メートルで幅は約十六メートル。市によると、地下通路を避難所として運用したのは初めてで、約二百五十人の旅行客らはスーツケースやお土産袋を抱えたまま横になった。おにぎりなどの食料も提供された。

 「快適に一晩過ごせました」と笑顔で語った高橋直美さん(52)は、夫と浜松市から訪れた。五日に札幌へ到着し、三泊四日で道内を旅行する予定だったが、「ほとんど観光らしいこともできずに地震がきた」。市内のホテルに二泊した後、宿泊先をなくした。「ここなら充電もできる」と地下歩道の避難所を利用し、八日の飛行機で帰宅する。

 仙台市から古希の記念に親族で訪れた細川幸子(たかこ)さん(70)も、函館を経由し新幹線で帰る予定だったが、接続する特急が動かず札幌で足止めに。東日本大震災も経験しており「街は通常に戻りつつあるのに、電気が止まっただけでこんなことになるなんて」と嘆いた。

 

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