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【社会】

座間9人殺害 金銭や暴行目的と判断

<解説> 男女九人が次々に殺害された猟奇的事件について、検察当局は金銭と暴行が目的だったと結論づけた。被害者が自殺願望をツイッターに書き込んだことが事件のきっかけだが、供述や客観証拠から、殺害は白石隆浩被告自身の目的を達するためだと判断した。

 事件発覚直後から、「本当に死にたいという人はいなかった。金銭や暴行が目的で、被害者の財布から現金を抜いた」と供述した白石被告。だが、警視庁の逮捕容疑は強盗などを含まない「殺人」にとどまった。

 被害者の多くがツイッターに自殺願望を書き、密室で行われた殺人。検察当局は、弁護側が公判で「嘱託殺人」や「自殺ほう助」を主張することを警戒した。被害者の財布や会員制交流サイト(SNS)の記録、遺体の状況を精査し、現金がなくなっているとうかがえることや、被告がSNS上で手持ちの現金を聞いていることなどから、犯意を立証できると判断、強盗殺人罪などに切り替えた。

 密室での犯行だったことに加え、被告は被害者の所持品の多くや遺体の一部を捨てており、客観証拠は乏しい。ある検察幹部も「供述に頼る部分は大きい」と認める。強盗や暴行の犯意は本当にあったのか。裁判員裁判で市民が難しい判断を迫られる可能性がある。 (小野沢健太、山田雄之)

 

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