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【社会】

核燃再処理工場「適合」へ 六ケ所村 規制委の審査終了

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 原子力規制委員会は十四日、日本原燃が稼働を目指す使用済み核燃料の再処理工場=写真、青森県六ケ所村=が新規制基準に適合するかを審査する会合を開き、議論をほぼ終えた。今後、原燃の地震や事故対策が新基準に適合したことを示す審査書案をまとめる。

 再処理工場は、国の核燃料サイクル政策の中核を担う。原発の使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出し、核燃料として再利用する施設。工場の完成は当初一九九七年の予定だったが、設計見直しやトラブルが続いて二十四回にわたって延期。原燃は現時点で完成時期を、二〇二一年度上半期としている。

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 原燃は一四年一月に審査を申請。しかし、一七年夏に施設への雨水流入や長期間の点検漏れが発覚し、審査が八カ月間中断。今年五月に再開した。

 工場が新基準に適合しても、稼働には、設備の詳細な設計をまとめた工事計画についての規制委の認可のほか、青森県と六ケ所村の同意が必要となる。

 工場が稼働した場合、年間で最大八百トンの使用済み核燃料を処理できる。だが、再処理で出る高レベル放射性廃棄物の最終処分先は決まっていない。

 また、全国で原発の再稼働が進んでおらず、再処理で取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX(モックス)燃料を使うあてがない。再処理だけを進めて核兵器に転用できるプルトニウムを大量に保有すれば、国際的な批判は避けられず、本格的な稼働は見通せない。

 

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