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【社会】

苫東1号 きょうにも稼働 北海道電力、危機の山越す

北海道電力が18〜19日に再稼働させると発表した苫東厚真火力発電所1号機(左)。中央は2号機、右は4号機=17日、北海道厚真町で

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 北海道電力は十七日、地震で損傷した苫東厚真火力発電所1号機(厚真町、出力三十五万キロワット)を十八〜十九日に再稼働させると発表した。当初九月末以降の運転再開見通しだったが、被害が比較的軽かったため修理が早く済み、稼働を前倒しする。主力電源の一角の再稼働で北海道の電力危機はひとまず大きな山を越す。

 苫東厚真は道内電力の約半分に当たる計百六十五万キロワットを供給していたが、六日に起きた震度7の地震で1、2、4号機の三基でボイラー管が破断したり、出火したりして稼働不能となり全域停電(ブラックアウト)を引き起こしたとみられる。

 北海道電力によると、すでに奈井江火力1、2号機(奈井江町、三十五万キロワット)や知内火力1号機(知内町、三十五万キロワット)が稼働しており、本州からの送電を除き道内で最大三百六十万キロワットの供給力を確保している。十七日の最大需要は三百十九万キロワットの見通し。

 厳冬期の道内の電力需要は例年最大五百万キロワット台となることから、同社は十月中旬以降としている苫東厚真2号機(六十万キロワット)と、十一月以降としている4号機(七十万キロワット)も早期の再稼働を目指すほか、他の発電所も点検を終え次第、順次活用する方針だ。

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 本州からの送電ルートも拡大する。既存の北本連系線(容量六十万キロワット)に加え、青函トンネルを使った同三十万キロワットの新ルートを増設中で、来年三月の稼働開始を目指す。

 道内では節電の数値目標が十四日に終了したが、連休明けの十八日から企業や店舗が通常営業に戻り、電力需要が再び増加することが見込まれる。

 北海道電力は「限られた供給力で需要をまかなっている。できる限り節電してほしい」と協力を要請。経済産業省は平日午前八時半〜午後八時半を中心に、無駄な照明の消灯や冷蔵庫の温度設定の強から中への変更、テレビの省エネモードへの切り替えなど、無理のない範囲での節電継続を呼び掛けている。

 

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