東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

傍聴席6割、障害者に対応 強制不妊訴訟で札幌地裁

 札幌地裁は二十五日までに、旧優生保護法(一九四八〜九六年)下で不妊手術を強制されたとして、札幌市の小島喜久夫さん(77)が国に損害賠償を求めた訴訟を巡り、傍聴席の約六割を障害者に対応できるようにし、介助者同伴やたんの吸引を認めるなどの配慮をする方針を決めた。

 北海道弁護団とDPI(障害者インターナショナル)北海道ブロック会議が、国などに「合理的配慮」を求める障害者差別解消法に基づいて提出した要請書を受け、地裁が十四日付で、文書で回答した。

 ほかにも、裁判中に人工呼吸器のアラーム音が鳴った場合の退室と再入室を可能としたほか、傍聴人の定員数に含めない形で、手話通訳が立って通訳することを認める。障害者に同伴の介助者は隣に着席できる。

 障害者問題に詳しい大胡田(おおごだ)誠弁護士は「傍聴は国民の権利で本来は配慮があって当たり前だが、これまでされていなかった。今回、裁判所がさまざまな障害に対し、包括的に配慮すると文書で打ち出したのは画期的だ」と述べた。

 DPI日本会議の西村正樹副議長は「裁判所がソフト面の配慮をここまで進めるのは珍しく、全国に広まってほしい」としている。

 同地裁では二十八日、小島さんの訴訟の第一回口頭弁論が行われる。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報